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いまなぜ「筋活」なのか

やせる&疲れない体をつくる「筋活」のすすめ(1)

10月22日にKKベストセラーズより『つくりおき筋活レシピ』が発売。「筋活」とは、筋力を上げるための活動のこと。なぜいま「筋活」なのか。その疑問に迫ります。

筋肉の低下は、ひざ痛、骨粗しょう症、果ては認知症や将来寝たきりのリスクも高めます

筋肉が減ると病気にかかりやすくなる

 人間の体は年齢を重ねるごとに筋肉が減少していきます。このことをサルコペニアといいます。一般的に筋肉は30代から年に1%ずつ減少していくと言われており、サルコペニアじたいは誰もが避けて通ることはできません。だからといって、ただ放置してしまうと、将来さまざまな症状を発症する原因になります。
 では、筋力低下によって生じる不調はどのようなものがあるのでしょうか。最初にあげられるのはなんといっても体重の増加です。一日のエネルギー消費の7割は基礎代謝によるものとされ、その4割は筋肉で行われています。つまり筋肉が減少すると基礎代謝も低下するので、エネルギーが消費されにくくなり、脂肪が増大しやすくなるのです。
 体重が増すと動くのがおっくうになり、筋肉は刺激を受けなくなるので、さらに衰えていきます。人によっては、重くなりすぎた体重で足首やひざ、腰に痛みが出ることもあります。するとさらに代謝が低くなり、体脂肪が増えやすくなるという悪循環のスタートです。
 もうお分かりですね、メタボリックシンドローム、生活習慣病への道をまっしぐらです。
 内臓脂肪の増加や高血圧に高血糖、脂質代謝異常、そして動脈硬化による心筋梗塞や脳血管障害リスクの増大…。最近ではメタボが原因で神経の保護作用が弱まり、脳細胞を認知症になりやすい状態にして、治療法の決め手がない「アルツハイマー型認知症」を引き起こす要因になるとも言われるようになりました。

 また、認知症にならなくても筋力の衰えが運動器障害を招き、寝たきりになる「ロコモティブシンドローム」になってしまう可能性も高くなります。

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